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和風のラッピング

木箱がもてはやされているのと同じ理由なのか、和風のラッピングが最近の流行とも言える。中に入っているのがいくら洋風のものであってもお構いなしなのが、「最近」っぽい流れと言える。木箱が豪華で丁寧で格式高い印象を与えるのなら、和風ラッピングはオシャレで丁寧で儀礼にかなっているというような形で好まれているのだろうか。それを言うとカタログギフトが好まれるのと根は同じかもしれない。喜んでもらおうというよりも失敗したくない、恥をかきたくないという心情から好まれているのかもしれない。そんなことを思うと、ギフト代行みたいなサービスが最後には登場するのだろうか。喜ばれたい人にはこんな商品を提案して、失敗したくない人にはこんな商品を提案するとか、ね。そん...

27Aug2018

遅くなった出産祝い

昔なら「もう遅いから贈るほうが失礼だ」「今さら贈ったら逆に機嫌を損ねてしまう」といった理由から遅くなった出産祝いを探しに来る人は多くなかった。むしろ「もう遅いですよね?」「贈るのはやめておいたほうがいいですよね?」と、贈らないことを正当化するための質問を受けることのほうが多かった。それが、どうしてなのか、遅れようが遅くなろうが贈ろうと思った時に贈ればいいという風潮が強まってきているように感じる。ギフト商売の立場からはすごくうれしい反面、今がこうなのであれば実は昔から本当は遅くなろうが相手は気にしなかったのかもしれないなと思ったりもする。これはかなりレアながら、2歳になってから出産祝いを贈るという人もいた。結構これはびっくり。下のペー...

22Aug2018

木箱ばかりがクローズアップ

ある頃、大きなギフト卸の方が「最近は木箱に入れれば何でも売れる」「木箱の分だけ中身の質が落ちているのに、木箱に入っているとありがたがられる」と言っていたことを思い出した。あの現象は本当におもしろい。木箱はどう転んでも紙の箱よりもコストがかかるので、例えばギフトの世界でよく売られている価格というのは2000円、2500円、3000円というようにキリのいい上代が設定されている以上、同じ2500円のタオルなら紙箱のほうがタオルそのものの質は良いことになる。(もちろん様々な要因によって価格は成り立つのでそう単純でもないことはわかっている)にもかかわらず木箱に入ったものはよく売れる。食品でもお菓子でも寝具でも。木箱に入るとどうしても重量が出て...

19Aug2018

お食い初めも定着した

あまり一般に浸透しているとは言えなかったお食い初め。雑誌やネットの影響?で随分と浸透した印象があります。それによって子ども食器のメーカー、中でも漆器の食器を扱うメーカーは少し売上が回復したとか。確かに儀礼的にしか使わないですもんね。それと鯛のお頭付きもお食い初めでよく売れているらしい。これも最近は慶事だからと言って用意する家庭が減ってきているから、お食い初め程度の注文量でも売り手目線では助かっているらしい。ギフトといっても色々と事情は異なりますね。

16Aug2018

そもそもどうしてギフト屋で買うのか

根本的なことを問おう。ギフトやプレゼントってどこで買えていいだろうし、どこのどんな商品でもラッピングをすればギフトになるだろうし、業態としてギフト専門のギフト業が成り立つ理由がわからない。急いで補足をすると、わからなくはないが必要でもないだろうと思う。楽天市場をながめてみるとギフト屋さんで多くのギフトが売れているっぽい。楽天のように中小の色んなショップがせっかく集まっているのなら、逆にそこでしか買えないような商品こそギフトとして売るべきだし、買い手もそういったもののほうが価値を感じるんではないだろうか。それぞれのショップごとにギフト対応が難しい、対応しきれないというのであれば、楽天が自社でギフト対応するなんていうのも良い方法かもしれ...

13Aug2018

誕生日プレゼントはなぜかおもちゃ屋さん

出産祝いならギフトショップでもよく売れるが、誕生日プレゼントはなぜかギフトショップには目もくれずおもちゃ屋さんが繁盛する。ギフトショップでもおもちゃの取り扱いはあるし、おもちゃに限らず1歳の誕生日プレゼントに欲しいものはギフトショップで見つかるはずなのだけど…最近は雑貨屋さんやギフトショップでも誕生日プレゼントとしてリュックがよく売れているようで、そういう意味ではおもちゃ屋さんだけが潤うような市場環境ではなくなったようだが、ギフトショップが使われるシーンが広がらないと、(顧客にとって良いか悪いかは別にしても)ギフトショップのこれからはどんどん苦しくなるだろう。まぁ、でも冷静に考えるとギフトショップなんていう業態は変だもんね。ギフト対...

12Aug2018

出産祝いは、でもおもしろくなった

眉をひそめられるようなおふざけの出産祝いが増えたなあと思う。というか、本心でおもしろいと思う商品が増えたし、これならおもしろくてもらってうれしいだろうなと思う。私がギフトに関わった最初の頃、10数年前ならつまらないブランドのタオルやブランド物のベビー服、老舗メーカーのおもちゃなどが主流で、今から振り返ってみるとつまらなかったと思う。このスタイなんてよくできていると思う。単なるおふざけというより、よく考えられた、いい角度で作られた商品だと思う。出産祝いの低価格化、カジュアル化で従来のギフト業界が苦しんでいるのは、最終的には消費者がこういった商品を好む、つまり従来型のギフト業界が消費者のほうを正しく向いて仕事ができていなかったからなんだ...

09Aug2018
  • thinking

出産祝いのお返し

一昔前はタオルが一般的でしたが、最近はほとんどカタログギフト。比率でいうと90%くらいはカタログギフト。それしかないの!?っていうくらいカタログギフトが多い。これって失敗したくないという心理のあらわれでしょうね。カタログギフトなら相手が好きな物を選ぶから、気に入らないものを贈らなくてすむという心理。一方で出産祝いはおむつケーキとかおむつバイクとか、従来は考えられないくらい安価なプレゼントとか…お返しとは対照的に「相手」の存在が希薄になっている印象。悪く表現すれば自分本位、良く言えば堂々としているとも言えるか。あ、出産祝いにも専用のカタログギフトがいくつか存在しているのですが、これマメ知識。出産祝い専用のカタログギフトって、「注文率」...

08Aug2018

誕生前に贈る?

昔の感覚で言えば「もし何かあったらどうするの?」という先入観があって、生まれる前に出産祝いを贈るというのは勇気がいるというか、向こう見ずな気がしてしまうが、最近の若い方は平気で出産前にお祝いを贈る。これはマナー違反というよりは、最近の若い方は先のことを考えない、今のことを考えるという行動様式が強まっているからだろうと思う。その時楽しければいい、その時喜んでもらえたらいい。昔風に言うと皮肉に聞こえるかもしれない表現だが、大真面目にそう考えて行動する若者が多い。だから、もしかしたら妊娠がわかった瞬間からお祝いを贈る人がこれからは出てくるかもしれませんね。時代は変わる。

07Aug2018

出産祝いのラッピングも変わる

大昔は厚みのある豪華なギフトボックスに入っていて、それを透けないような上質紙の包装紙で包んでお渡ししていたものですが、最近は梨地のラッピングバッグに入れてはいおしまい!というラッピングが増えてきましたね。またおむつケーキが流行した関係から、透明の袋に入れてリボンで仕上げるというラッピングも増えてきました。昔なら「こんなのギフトじゃない」「しっかりとラッピングしてくれないと出産祝いに使えない!」というお叱りを受けそうなラッピングですが、時代は変わりますね。そうそう、熨斗ももうほとんど見かけなくなりました。簡易熨斗と言って小さな熨斗も増えました。本来の熨斗はすごーーく美しい和紙(または和紙に似た紙)を使っていたものですが、そういうありが...

03Aug2018

出産祝いのカジュアル化

良い悪いではないが、とにかく出産祝いがカジュアルになっている。語感の問題だが「ギフト」というよりは「プレゼント」に近い印象。それが低価格化に拍車をかけて、出産祝いを主力にしている会社が困っている。もちろんそれ自体は業界の新陳代謝として見れば好ましいのだろうが、そのせいで離職することになったのはとても残念。前にも書いた通り、みなさんが感じる以上に、出産祝いの現場って楽しかった。本当に愛があふれた贈り物のお手伝いって充実感がすごい。世情なんだろうか?それがすごく殺伐としたものに変わってきているような気がして、残念の一言。

02Aug2018

出産祝いは過当競争だ

出産祝いのお店を辞めたのはいつのことだっけ。やりがいのあるいい仕事だったとは思う。赤ちゃんが生まれるっていうのは幸せなことで、大抵の人はみんなうれしそうに注文するし、メッセージカードに書かれたメッセージなんて本当に愛にあふれていて、こちらまで心があたたかくなる。一方で、最近は出産祝いのお店が乱立している。かつては出産祝いを受け取る側だった人が「私ならもっと良い出産祝いを提案できる」と思って小さく立ち上げているお店がほとんどだ。今のネットショップの良いところは本当に小さな予算からお店を持てるということだ。でもそのせいで昔からある出産祝いのお店は少なからず体力を削がれている。つまり、小さく立ち上げた薄利のお店に顧客を奪われるので、仕方な...

01Aug2018
  • thinking

出産祝いについて思ういくつかのこと

出産祝いのお店を退職してから感じた、出産祝いの良いことと悪いこと。

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